色んな味に染まる 茄子の漬物
夏が旬の茄子はその組成の90%が水分だそうです。果肉がスポンジ状なので、加熱したり漬物にすると他の味を吸収して美味しくなります。秋茄子は嫁に食わすなということわざがありますが、茄子の漬物もレパートリー豊富でとても美味しいものです。
今回は茄子の色んな漬物をご紹介します。

茄子の栄養
茄子はほとんどが水分で出来ており、他の野菜に比べると栄養素は多くありませんが、ナスニンといって茄子の皮の色素成分や果肉に含まれるクロロゲン酸など体に良い成分を含んでいます。
ナスニンはポリフェノールの一種でアントシアニン系の色素です。(アントシアニンは青紫色の天然色素でブルーベリー・赤紫蘇・サツマイモの皮などに含まれるポリフェノールの一種)強い抗酸化作用があり、目の疲労予防や血管をきれいにします。
クロロゲン酸も抗酸化作用が強く生活習慣病の予防に効果があります。
茄子は漬物にすると、様々な味に漬けることが出来ます。生の茄子では100g中食物繊維は2.2g・カリウムは220㎎・カルシウムは18㎎・ビタミンAは100㎍(βカロテン当量)含まれます。
漬物で調べてみると、茄子のぬか漬では 100g中食物繊維は2.7g・カリウムは430㎎、茄子のこうじ漬けでは 食物繊維は4.2g・カリウムは210㎎・カルシウムは65㎎、茄子のからし漬では 食物繊維は4.2g・ カルシウムは71㎎・ ビタミンCは87㎎、茄子のしば漬では 食物繊維は4.4g・ ビタミンAは580㎍(βカロテン当量)含まれます。
βカロテンは体内に吸収されると、ビタミンAに変わります。ビタミンAは皮膚や粘膜・特に目の健康の強化に効果があります。カリウムは高血圧予防・カルシウムは骨粗しょう症予防に効果があります。
いずれの数値も「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」から引用しました。ただし、漬物は塩分が多いので摂りすぎには注意ですね。
茄子を漬ける
茄子の漬物は何でも美味しいですね。今回は茄子のぬか漬をご紹介します。
用意するのは茄子2本とぬか床です。


茄子 ————— 適量
(今回は2本・350g)
塩 ————— 15g
(茄子の重量の5%)
ミョウバン ————— 小さじ1杯
ぬか床 ————— 適量
ぬか床はぬか漬準備編をご参考にされて下さい。
茄子はヘタを切り落として、よく水洗いし、水気を切ります。大きい容器に茄子を入れ、混ぜた塩・ミョウバンを入れ、茄子にこすり付けるように塩もみします。2~3分おいて、水洗いして、水気を切っておきます。

茄子をぬか床に埋め込むように入れます。茄子が表面に出ないようにぬかを被せます。

約1日漬込みます。ぬかを良く拭います。これで、茄子のぬか漬の完成です!


ぬか床がない場合は、市販のぬか床を使って下さい。ぬか床も少量のものからから大きい容量のものまであるので、自由に選べます。


詳しい漬け方は漬物カフェでご紹介しています!ぜひご覧ください。
https://www.tsukemonocafe.com/本格メニュー/ぬか漬け漬込み編/
その他の茄子の漬物
いろいろな大根の漬物を漬物カフェでご紹介しています。
①茄子の浅漬

一番シンプルな茄子の漬物です。茄子本来の味が楽しめます。
ここでは変則的な漬け方ですが、下漬けに「C1000ビタミンレモン」を使ってなるべく失敗せずに、きれいな青紫色の茄子の浅漬を作ってみます。
②しば漬(浅漬)

茄子・胡瓜・みょうがを使った浅漬風のしば漬けです。
味付けに赤紫蘇・梅酢を使っているので、野菜と共に栄養が摂れる健康漬物です。
夏が旬の野菜で漬けているので、夏バテ防止に良いですね!
③茄子のからし漬

茄子と胡瓜の塩漬を使ったからし漬けです。
美味しく食べられるように酒粕とからし粉で味付けしました。
野菜の食物繊維とともに酒粕の栄養も摂取できます。
④茄子のみそ漬

茄子を一度塩漬した後に、調味みそで漬けます。
調味みそで何度か漬け替えるので、少々手間がかかりますが、とても風味のよい漬物に仕上がります。
みその栄養もとれ、茄子の歯ごたえも絶妙にいいです!
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