地方の漬物 野沢菜漬・すんき漬 「長野県」
漬物情報発信の一環として、今回は長野県の漬物をご紹介します。
長野県は野沢菜漬・すんき漬が有名です。
まず野沢菜漬からご紹介します。

野沢菜は、長野県野沢温泉村の健命寺の住職が宝暦年間に、京都遊学の帰りに天王寺かぶを持ち帰って栽培したのが始まりだといわれているそうです。
野沢温泉地方では、このかぶの根は生育せずに茎と葉のみが非常によく生育し、この部位が漬物に利用されました。これが野沢菜漬発祥の由来です。
その後、野沢温泉村の湯治客やスキー客の口コミで次第に全国へ知られる存在になりました。
(前田安彦 漬物学 その化学と製造技術 幸書房 より引用させて頂きました。)
次は、すんき漬です。

すんき漬は赤かぶの葉と根をざく切りにし、湯通した後つけ汁で漬け込み乳酸発酵させた漬物です。
塩を一切使わないのが特徴で、独特の酸味があります。
温かいそばにすんき漬を入れた「すんきそば」も有名ですね。。
すんき漬に似た名前の漬物で京都のすぐき漬がありますが、こちらは塩漬した後に乳酸発酵させた漬物です。
同じ乳酸発酵させた漬物ですが、製造過程が違いますね。
他にも、長野県では山ごぼうの漬物やわさび漬の生産も盛んです。
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