地方の漬物 養肝漬 「三重県」
漬物情報発信の一環として、今回は三重県の漬物をご紹介します。
三重県は養肝漬で有名です。

養肝漬は伊賀特産の白瓜をくり抜き、紫蘇、生姜、胡瓜、大根等を細かく刻んで瓜の中に詰め、たまりしょう油に漬け込んだものです。
名前の由来は、伊賀藩主藤堂高虎が陣中の食糧と常備し、武士の「士気を養う」つまり「肝っ玉を養う」からだそうです。
(実際に養肝漬メーカーの宮崎屋様の商品を購入し、そのパッケージの文章より引用しました)
写真の養肝漬は漬け込んで2年物です。
少々、塩気はありますが、薄くスライスしてお茶漬けや、パンにのせてチーズを被せてこんがりトーストしても美味です。

スライスする前の養肝漬です。
器用に瓜をくり抜いて、具を詰めていますね。よくこんな形態の漬物を考えたな~と先人の知恵に感心します。
三重県は、他にも伊勢たくあんが有名です。干し大根を茄子の葉・柿の皮・唐辛子等を入れた米ぬかで漬込んだものです。
三重県特産の御園大根という白首大根を原料とし、歯ごたえが良く、程よい旨味と酸味のあるたくあん漬です。
養肝漬・伊勢たくあん漬共に、三重県の代表的な漬物のお土産でもあります。