かす漬け(粕漬け)を作ってみます
近年、発酵食品が注目されていますね。酢・みそ・ヨーグルト・酒粕・キムチ・ぬか漬等々色々あります。
これらの発酵食品を使った漬物もまた体に良いと考えられます。

今回はかす漬けの栄養や簡単な作り方をご紹介します。
酒かす・かす漬けの栄養
酒かすは日本酒の製造過程での副産物であり、わが国伝統の発酵食品ですね。酒かすは甘酒やかす漬けなどに使われます。

栄養も豊富で、酒かす100ℊ当たりでの栄養価は、タンパク質が14.9ℊ、ビタミンB₂が0.26㎎、ビタミンB₆が0.96㎎です。食物繊維も5.2ℊと多く含まれます。また、アミノ酸もとても多く含まれます。(「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」から引用しました。)
さらに、酒かすに含まれる「レジスタントプロテイン」というタンパク質が、腸内の油や脂質を吸着・排出されることでLDLコレステロール値を下げる効果があるそうです。(「NHKガッテン! 発酵パワー全開おかず (主婦と生活者)」より引用しました。)
かす床を作ってみる
栄養豊富な酒かすで、漬物用のかす床を作ってみます。
まずはかす床の準備をします。

酒粕 ーーーーー 2Kg
砂糖 ーーーーー 400g
水あめ ーーーーー 340g
みりん ーーーーー 100ml
料理酒 ーーーーー 100ml
塩 ーーーーー 60g
白だし ーーーーー 75ml
味の素 ーーーーー 50g
保存用の容器
※味付け等はお好みで調整して下さい。材料はよく混ぜてください。

これで漬物用のかす床の出来上がりです。蓋をして、冷蔵庫で保管できます。
野菜を漬けてみましょう!
かす床が完成したので、野菜をつけてみます。今回は浅漬風のかす漬けをご紹介します。

材料を用意します。今回は大根・人参・胡瓜を漬けてみます。適量の塩と、保存用のジッパー付きの袋も用意します。

大根・人参は食べやすい大きさ(大体四つ割り)に切ります。胡瓜はそのままで結構です。塩を適量振って、軽く板ずりします。
20~30分すると水気が出てきますので、ふき取ります。

保存用のジッパー付き袋に材料を入れ、野菜が全部かぶる位にかす床を入れます。
なるべく空気が入らないように容器・袋の口を閉じます。1~2日冷蔵庫で漬けます。

野菜がくた~と曲がる位になれば漬かった合図です。

これで、かす漬けの完成です!酒かすの栄養と野菜の栄養・食物繊維が同時に摂れて、大変ヘルシーな漬物です。
詳しい内容はこちらでご紹介しています。ぜひお試しください。
https://www.tsukemonocafe.com/浅漬応用メニュー/かす漬け-浅漬け/
このかす床を使って、本格的なかす漬けもできます。少々手間はかかりますが美味しく漬かります。興味のある方はお試しください。
https://www.tsukemonocafe.com/本格メニュー/かす漬け-粕漬け/
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